【サマースラム08 SS08】エッジ、墓堀人の怒りの業火に散る?
HHH、ミステリオという大
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▼ジェフ・ハーディ vs. MVP
ジャパニーズスタイルを取り入れるMVPと破天荒なジェフのスタイルは相通じることもあり好試合に。開幕カードという観客の集中力がまだ散漫な時間帯ながら、MVPの関節技によって緊張感が生まれ、ニアフォールの連続に大きな歓声が沸くなど、トップ候補生同士の熱のある試合展開に。
そんな最中、ジェフは、スワントーン発射前に乱入して来たUS王者ベンジャミンを迎撃。即座に仕切りなおしのスワントーンを放つも、MVPが自爆を誘って勝ち逃げ。
ベンジャミンを含めたトップ候補生の抗争はMVPがリードという形になったが、次回PPV『アンフォーギブン08』では、それを拡張するような展開になる模様。MVP ○-× ジェフ
※スワントーンを自爆に誘い、ドライブ・バイ・キックで勝ち逃げ!
この試合後には、マリアがインタビュアーとして、IC王座&女子王座勝者総取り戦に挑む、元彼・マレラとベスの話を聞くシーンに。 マレラは元カノ・マリアに左右が繋がった眉毛(男らしさの象徴?)と、現彼女・ベスを自慢。ベスも「彼は私のものよ!」と凄むのですが、当のマリアはご自由にといった顔でした。
▼IC王座&女子王座・勝者総取り戦:コフィ・キングストン&ミッキー vs. マレラ&ベス
RAW新GMアダムルの発案による勝者チームが王座を総取りするというこの一戦。注目は、グラマレラ(ベス&マレラ)。
暴力的な彼女の尻に敷かれるマレラは、コフィに攻撃されそうになればベスに飛びついてお姫様(王子様?)ダッコをして貰って回避したかと思えば、後半にはミッキーのトルネードDDTを食らってダウンと、ダメ男っぷりを爆発!
しかし、この隙をベスが上手く突いてミッキーを粉砕。ベスは女子王座奪還し、その彼女のおかげでマレラはIC王者に! 裁定後にはベスにマレラが肩車されてベルトを誇示するという、“普通は逆だろ”なアピールも。ベス ○-× ミッキー
※マレラにDDTを決めたミッキーの背後を奪うと、変形フェイスバスターで総取り成功。
▼ショーン・マイケルズ公式表明
目のケガの再検査をし、それを踏まえた報告をすることになっていたHBK。妻レベッカと共にリングに上がると、「家族と話し合った。これまでのケガを踏まえ、主治医の言葉を受け入れ、引退しようと思う」と、やはり引退を口に。
ファンの長年のサポートに感謝を述べ、「フルタイムの夫、父親になる」との宣言に、少なからず支持する拍手もあったが、そこに割って入ったのがジェリコ。
何を言いに来たのかと思えば、「俺が負わせた目のケガと他のケガを一緒にするな。お前の引退はジェリコのせいだ。それを認めろ」と恫喝。
エゴ丸出しで“HBKを引退させた男”の肩書きを得ようとするジェリコに、HBKは「認める。パパは下劣な男に引退させられたと教える」と口にするが、同時に「お前も妻子に聞かせろ、“パパはどうやってもショーン・マイケルズにはなれない”と」。
この反撃にジェリコがキレ、思わずパンチを繰り出したが、HBKがかわしたことでその拳は妻レベッカに…。ジェリコは、事故だと言わんばかりの顔で撤収したが、ジェリコを睨むHBKの目には復讐の色が滲んでいた。▼ECW王座戦:マーク・ヘンリー vs. マット・ハーディ
“万年中堅”マットにとって、ECW王座挑戦はシングルプレーヤーとしての大きなチャンス。なもんで、開始30秒で必殺ツイスト・オブ・フェイトを炸裂させ、一気にフォールに!
んが、アトラス翁がマットを場外に引っ張りだしたことで反則裁定。マットは反則勝ちになったものの、ルール上、王座は移動せず。
さらなる暴行に晒されたマットだったが、弟ジェフが救出に入り、アトラス翁にエプロンからのスワントーン! 回復したヘンリーに兄弟まとめて襲われたものの、Wスープレックスで撃退し、兄弟の絆をアピール。
次回はそうはいかないぞ…となった訳ですが、結局、マットがハーディーズというフォーマットから逃れられないということであり、素直に喜んでいいものか複雑なところである。
マット ○-× ヘンリー
※TOF後、フォールに入ったマットの足をアトラスが引っ張り妨害。反則裁定に。
▼世界ヘビー級王座戦:CMパンク vs. JBL
テーマは、運で世界王者になったと称されるパンクがJBL相手に実力を示せるかというもの。
パンクは序盤で豪快なトペも繰り出したが、JBLの調子の良さはパンクを凌ぐようで、それはコーナー上からのフォール・アウェイ・スラムに見て取れる。
コーナー串刺しハイ・ニーで反撃の糸口を掴んだパンクだったが、GTSを逃げられ、後が続かず。レッグ・ラリアットでの反撃時も、倒れこんだJBLの後頭部が、自らの後頭部にぶつかり出血を伴うダメージを受けてしまう。
最後はJBLの執念にパンクが競り勝った、という形にはなったが、段取り通りのGTSではその余韻は薄い(段取りという意味ではパンク本人に罪はない)。人の悪い(?)JBLが緩い振りのクローズラインを出したというのもあるし?(笑)
何はともあれ、ひとまずの箔はついたパンクだが、勝つたびに大喜びする姿にはやはり自分本位な軽さが付きまとう。長期政権維持の土台はまだ築けていない。パンク ○-× JBL
※JBLのショートレンジ・クローズラインを読んだパンクはGTSで防衛勝利
▼WWE王座戦:HHH vs. グレート・カリ
WWEが開拓するインド市場向けの施策に絡んでか、大舞台でのWWE王座挑戦権を得たカリだが、“結果が見えているなり”に、どれだけ頑張れるかが注目された。
試合の要点は、HHHが必殺ぺディグリーを決められるか。前哨戦段階ではカリの巨躯を持ち上げきれず、試合開始早々に狙ったもののやはり失敗。逆にカリはカリ・ボムから必殺バイス・グリップに持ち込んでいる。
お馴染みの“You Can’t Wrestle(お前はレスリングが出来てねぇ!)”チャントの大合唱がひっきりなしに起こるものの、カリは場外で巨大チョップを叩き込み、リングに戻ってからも荒々しく攻め立て、HHHが防戦一方という流れに。
巨人の定番ヤラレムーヴであるサードロープとセカンドロープに両腕が絡まり地獄に陥るも、ブートで迎撃して脱出。さらにバイス・グリップで追い込むが、HHHが3度目の正直で遂にぺディグリーを炸裂させ、ギリギリの勝利を演出。
今回のカリは頑張ったんじゃない?と思えた試合かも。HHH ○-× カリ
※バイス・グリップを耐え切り、コーナーに詰め込んだクローズラインを狙うカリの動きを読み、3度目の正直でぺディグリーへ!
▼ジョン・シナ vs. バティスタ
デビュー6年目にして(公式シングル戦として)初対決という今年のサマースラム一番の目玉カード。リング上での立場、実力も互角とされるものの、認知度としてはシナが上。事前のモバイル投票では73%が「シナの方がビッグ(な存在)」と投じたそうな。そうと聞いたら、バティスタとしては何としても勝ちたい筈。
試合は両者のスタイル通り、肉弾戦に。人気者になるほど定番を出さなければならないジレンマも生まれるが、バティスタは師フレアーのチョップブロックから足4の字という遺産連携を用いた一方、シナは痛む右足を引きずりながら、あくまで自らの定番で反撃。エリートとして育てられたバティスタ、自力で成功したシナという印象分けがここで垣間見える。
中盤になると、シナが5ナックル・シャッフルからFUに持ち込めば、バティスタが返し、必殺ボムの体勢へ。するとシナが足元を掬い返し、左足へのDDTからSTF-Uに持ち込む。
…まぁ、相変わらず、首のロックが甘いんですが、観客は大盛り上がり!
そして今度は、FUの体勢に担がれたバティスタがシナの背後に取り付くようにかわし、胴締めスリーパーという反撃に…バティさんもこの手の技が下手なので、腕がユルユルですが、野獣的にはレアな技、ということで絵にはなった。
終盤、バティスタがスピアーで3カウント寸前に追い込んだ直後、パワースラムを狙ったが、ここでシナが見事なボディコントロール術で身体を入れ替え、遂に必殺FUへ!
だが、この渾身の一撃でもバティスタは3カウントを許さず。コーナー上での殴打戦に打ち勝ったシナは、リングのバティスタ目掛けて飛び掛るも、何とバティスタは必殺ボムでインターセプト!
勝負あったかに見えたが、これを浴びてもシナが肩をあげたことで、野獣のイライラは頂点に。無慈悲な顔面蹴りから、満を持してのバティスタ・ボムで完全にシナをねじ伏せ、絶対に3カウントを奪うといった表情でフォール勝ちを奪った野獣。
勝ってもシナの底力を恐れるような目を浮かべたバティスタ。これでこそ、負けたシナもその価値を落とさずに済むというもの。大味な展開を打ち消すオチを生み出せるというのは、やはりトップスターの証明だろう。
シチュエーションは違うとはいえ、JBLに勝ったパンクはただ自分の勝利を喜ぶだけで、薄っぺらさが残った。バティスタのそれも演出のひとつかもしれないが、WWEのトップに立つ者は、こうあって欲しいものである。バティスタ ○-× シナ
※トドメのバティスタ・ボムで完全勝利。
▼ヘル・イン・ア・セル戦:アンダーテイカー vs. エッジ
浮気を謝罪したのに、ヴィッキーからテイカー復活とセル戦を告げられ、絶望の淵に追い込まれたエッジが、ミック・フォーリーの激、そして彼を餌食にすることで、狂気の武闘派に変貌。妻ヴィッキーを「地獄に道連れする」と脅したり(このためファミリア陣営は控室でモニター観戦)、今回のセル戦についても、恐怖ではなくむしろ喜びを持って受け入れるようになった。
(セル戦は、金網戦のように脱出して勝利とはいかず、リングを覆った檻の中で、フォールかタップによる決着がつくまで続く、WWEの試合形式の中でも最も過酷な消耗戦)
檻の中に入ったエッジの表情には恐怖はなく、テイカーを迎え討つことを楽しみにしているといったもの。対するテイカーは、静かなる怒りを燃やすような表情。試合は、お互いが鉄階段、イス、テーブル、ハシゴを利用した攻撃を駆使する展開になる。
最初に大きなアクションを見せたのはエッジ。リングサイドに二階建てテーブルを設置。未遂に終わればリング上にひとつテーブルを設置し、その前にハシゴを立て、イスで殴打したテイカーをテーブルに寝かせる。そして、ハシゴに上ると、イスを持ちながら爆撃!
まだまだ元気なテイカーに流れを奪われたが、リングサイドの鉄階段を踏み台に、金網に寄りかかるテイカー目掛けてスピアー一閃! するとこの衝撃で金網が外れ、闘いの場は金網の外側にある実況席に移行。
はじめのうちはテイカーが猛攻するものの、実況席の上に立つと、エッジが猛然とスピアーを発射し、テイカーもろともECW実況席を粉砕。
だが、被弾したテイカーの方が反撃を始め、朦朧とするエッジを檻の中に押し込み、仕切りなおしに。(この行動に過激な展開を期待するファンからブーイングが)
隙を見て反撃に転じたエッジは、昨年のセル戦でテイカー敗北を演出したTVカメラ攻撃を決めるも、テイカーはチョークスラムで逆襲。しつこくラスト・ライドを狙い、それに対してエッジもスピアーなどで切り返すというシーソーゲームの様相に。
そして、テイカーはコーナーに上ったエッジの首根っこを捕まえるや、リングサイドの二階建てテーブルにホイップ! 自分の建てたテーブルを真っ二つにしたエッジはこの時点で虫の息。さらにテイカーは、スピアー、カメラ攻撃、さらにコンチェアトという、エッジが得意とする技を連続で決めると、最後は自身の必殺技ツームストーンでフィニッシュ。
死闘を制し、一旦エントランスセットまで退場しかけたテイカーだが、怒りがこみ上げてきたのか、リングに戻るや、ハシゴ立てると、エッジを設置。もうひとつハシゴを立て、さて何をするのかと思ったら、怪奇映像がフラッシュバックで差し込まれ、当のテイカーは舌なめずり。
そして、エッジを投げ捨てると、リングが裂け、さらにエッジの落ちた穴は大炎上…
果たしてエッジは、テイカーによって葬られてしまったのか?
エッジの脅威は消えたものの、ヴィッキー陣営は、テイカーという恐怖に怯えることになるのは確実。今後の展開は如何に?テイカー ○-× エッジ
※エッジの持ち技を連発し、ダメ押しのツームストーンでトドメ。3カウント勝利を奪った後も、さらなる罰を与える…
[text by シングウヤスアキ]
引用元 : WWE PPV