【ノー・ウェイ・アウト09 NWO09】祭典前の大波乱
WWEの数多の試合形式の
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▼WWE王座/エリミネーション・チェンバー戦:エッジ vs. HHH vs. アンダーテイカー vs. ジェフ・ハーディ vs. ビッグ・ショー vs. ウラジミール・コズロフ 開幕カードから“鋼鉄の檻”チェンバーの登場で、しかも最初の入場者はテイカーということでいきなり館内大熱狂。続く、ビッグ・ショー、コズロフ、HHHがコーナー四隅の各待機小部屋に入りし、ジェフと現WWE王者エッジの2人で試合開始へ。 (※ルールは、リング内でのフォールかタップで決着。勝ち残り式) さて、今年の待機者の参戦は5分経過毎…なのですが、何と3人目の参戦を待たずに、ジェフがエッジを失格に追い込むという大事件が発生! 呆然と退場するエッジに、他の出場者から「ざまあみろ」の笑みが! 波乱を起こしたジェフだが、3人目のコズロフ相手に防戦モード。さらに悪いことに、4人目の大巨人がコズロフに対抗意識を燃やし、怪物2人がジェフの身体を使って、「俺の技を見ろ!」とばかりに力自慢を始める展開に。 ただ、それも長くは続かず、コズロフの仕掛けから怪物対決に移行。このタイミングで5人目のHHHが参戦したが、怪物2人は自然と結託し、大巨人がHHHを、コズロフがジェフに狙いを絞り攻撃。HHHとジェフもとっさに連携を取るが、すぐにお互いを狙い合い、こちらも予断を許さぬ状況。 そこに来て、観客待望のテイカーが参戦! 大巨人を鉄床上でのDDTで黙らせると、HHHにオールドスクール、コーナーでの馬乗りパンチを仕掛けてきたコズロフをラスト・ライドに切り捨て失格させるなど大爆発。 大巨人も大暴れし、小部屋の上に登ったジェフを下から引っ張って邪魔したものの、テイカーのスーパープレックス、HHHのぺディグリーと来て、トドメに小部屋の天井部からジェフが放ったスワントーン・ボムの餌食に。ここで大巨人が消えた。 その後、テイカーを踏み台にして、鉄床上のHHHに飛び掛るなど奮闘したジェフも、テイカーのツームストーンに屈し、ベテラン2人の決勝に突入。
鉄の床と鎖でのダメージが深いHHHが、ツームストーン返しをさらに返され絶体絶命となるも、本能的な動きからロープブレイクで逃げると、渾身のぺディグリーで逆王手!(ブーイングがかなり聞こえた感じでは、テイカー支持者の方が多かった?)
テイカーも意地で返して、コーナー馬乗りパンチに来たHHHをコズロフ同様にラスト・ライドに返そうとするのだが、HHHはそれをかわしてぺディグリーへ!
敗者テイカーが「今回はお前の勝ちだ」と背中で語るようなグッと来るシーンもあったりと、開幕カードから名勝負となった。
HHHが実に13度目となるWWE王座を獲得し、王者として祭典に臨むことになったが、一方で開始5分も経たずに脱落した前王者エッジは、その後驚きの行動を起こすことになる…。
HHH ○-× アンダーテイカー
※コーナー馬乗りパンチをラスト・ライドに返そうとしたテイカーだが、HHHはそのまま背後に着地し、ぺディグリーへ!
この試合後、エッジが妻ヴィッキーの強権を使ってチェンバー戦敗退を「誤審」にしたてようとしていたが、「負けたあなたが悪いのよ!」と現実を突きつけられ、さらなるどん底に突き落とされていた…
▼ノー・ホールズ・バード戦:ランディ・オートン vs. シェイン・マクマホン
ステファニーRAW・GMやWWE全体を脅し、解雇を示唆したマクマホン会長をもパントで病院送りにしたオートン。その問題児に、マクマホン家代表として長男シェインが裁きを下さんとする…というのがこの試合までの顛末。
これまでシェインは、こと“何でもアリ”形式で現役レスラー顔負けの試合を演じてきただけに、今回も魅せてくれた。
実況席のモニターでオートンを流血に追い込み、コーディ、デビアスに追撃を阻止されても、同士討ちに誘い、イス上へのDDTでコーディをKO。すると、虫の息のコーディをコーナーに“設置”し、PPV直前のRAWでオートンを怯えさせたあの「コースト・トゥ・コースト」を発射!
そして、SD実況席上で倒れているオートンに、コーナーからのエルボー爆撃を狙う…が、舎弟がやられている間に回復していたオートンに寸前で回避され、もろに自爆。
(この後、オートンがデビアスに、コーディの手当てを指示するという意外な一面を見せており、悪党なりに仲間思い?的な画作りも)
攻めるオートンは、テーブルへのスーパープレックスから執拗に攻撃を加え、パント狙いに出たが、シェインも粘り、スピアーで迎撃。手にしたイスでオートンの右足を乱打し、オートンがフレアー御大から引き継いだ(?)命乞いを見せても、お構いなし!
そして、父の仇を取らんと、敢えてパントで報復を果たそうとしたシェイン…しかし、毒蛇オートンは走りこんでくるシェインに必殺RKOを浴びせ、その狙いごと粉砕。
足首を痛めつけられたことでトドメのパントに及ばなかったオートンだが、翌日のRAW#821で大きな事件を引き起こすことになる…
オートン ○-× シェイン
※報復のパントを狙って来たシェインを電光石火のRKOで粉砕。
▼ECW王座戦:ジャック・スワガー vs. フィンレー
デビュー4ヶ月でECW王者となったスワガーが、知名度アップのためにベテランの挑戦を受ける、というのが眼に見えて判るこの流れ。しかし、ファンの興味はフィンレーでもなければ、スワガーでも無く、PPV直前、3年振りにWWEに帰ってきたクリスチャンその人。
実際、「俺達はクリスチャンが見たいネン!」といったチャントが沸き起こるなど、観客やファンにとっては若干的外れなカードだったのかも知れません。
スワガーが妖精の介入を阻止し、必殺技でそつなく防衛を決めたものの、観客の期待したクリスチャン登場が無かったせいか、ブーイングすらろくに起こらぬイマイチな盛り上がりに。スワガー君、試練です。
スワガー ○-× フィンレー
※場外に落ちた息子に気を取られるフィンレーを背後から蹴りつけ、必殺ボム葬。
▼ショーン・マイケルズ vs. JBL 極度の経済的苦境からJBLの“従業員”に身をやつしたHBK。RR09の世界王座挑戦を実現させたが、肝心の王座戦では結果的にJBLが敗戦。怒りのJBLは、HBKに対し、勝てば契約満了と報酬を約束する代わりに、負ければ「ショーン・マイケルズ(とHBK)」の名前と権利を譲り渡すという条件の試合を提案。HBKは自身の生活と尊厳を守るため、JBLの提案を受け入れた…。
試合のポイントとしては、いかなる負けも条件となるため、JBLはHBKの反則を誘おうと言葉やラフ技でひたすら挑発。HBK自身も反則を避けようとして、攻め手が止まる瞬間が多々見られるといった展開に。
調子に乗ったJBLは、リングサイドで夫HBKを見守る妻のレベッカに、「お前の夫は老いぼれだ」などと暴言を吐くのだが、この言葉にキレたレベッカが右ストレートを一閃!
これで奮起したHBKが、リングに戻るや必殺フルコースを一気に叩き込み、遂にJBLの呪縛から逃れることに成功。
勝利後、最愛の妻と熱い口づけを交わし、2人で観客からの祝福を受けるという絵に描いた幸せシーンを見せ付けている。
HBK ○-× JBL
※妻のパンチでふらついたJBLをリングに押し戻し、エルボー爆撃からの必殺蹴りで、自らの名前と生活を守った。
一方、世界王座を懸けたチェンバー戦を前に、出場者のひとりであるジェリコがインタビューに応え、「世界王者になって、祭典でフレアーを復帰させて17度目の世界王者になるチャンスを与えてやる」などということを、“冗談”として発言。 とはいえ、フレアー御大当人が本気になれば、現実になる…かも?
▼世界王座/エリミネーション・チェンバー戦:ジョン・シナ vs. マイク・ノックス vs. ケイン vs. コフィ・キングストン vs. レイ・ミステリオ vs. クリス・ジェリコ SD側のチェンバー戦出場者が大物スターで固められていたのに対し、RAW側は若手が含まれているのがポイントで、現王者シナに続いて入場のノックス、ケインに続いて入場となったコフィがそれにあたる。 ところが、その注目の1人であるコフィを、開幕カードで速攻敗退した前WWE王者エッジが急襲し、コフィが入る筈だった小部屋に入室! 次の入場者であるミステリオがブチキレ、エッジを小部屋から引きずり出そうとするが、そうこうする間にジェリコ入場となり、何とエッジが小部屋に収まったまま、試合開始という事態に。 シメシメとするエッジが落ち着かない様子で試合を見守る中、3番手に参戦したケインがミステリオに敗れて失格。4番目に参戦したノックスは、特に敵視するミステリオに執着したことから、ジェリコの不意をついたコード・ブリーカーで脱落となり、体格的に苦労しそうな相手が消え、良い流れに。遂に5番目の参戦者となった直後に、弟分(コフィ)の恨みを晴らさんとするミステリオに襲われたものの、ジェリコの横槍で悪い流れには至らず。 ミステリオがコーナー上のジェリコを狙うと、エッジがその背後を取るも、一番上のジェリコはサンセットフリップで抜け出し、結果、エッジがミステリオをジャーマンスープレックスで投げ捨てるような形で叩き落されるシーンは、中盤のハイライト。 さて、そこから流れを握ったエッジだが、カウントダウンが始まるや、迫り来る現実に硬直! 視線の先で「ヤアコンチワ」とばかり手を振り、勢いよく飛び出して来たシナに早くも腰砕け。シナにとってはキャリア最大のライバル・エッジとの久々の大一番ということでか、アンチのブーイングにも満足げな笑みが出る程。
が、必殺FUでエッジを担ぎ上げた直後、ジェリコがコード・ブリーカーで妨害し、ミステリオが619で追撃し、最後はエッジのスピアーが決まり、まさかのシナ脱落!
フォールを奪ったエッジ自身も「ウホッ」といった感じの表情を浮かべていたが、次第に「俺の参戦問題ナシってことネ!」といった感じのニヤけ顔に変わった辺りは、この試合最大のハイライトかも。
尻上がりに調子を上げるミステリオがジェリコを退け、残るエッジを再三のフォールで追い込むが、開幕のチェンバー戦でほぼ無傷の敗退だったエッジは、追撃を狙うミステリオを小部屋の強化ガラスに投げつけすぐに逆転。
それが決定打となり、本来の出場者ではないエッジが、世界王者となる驚きの結末に。
SD所属スターが二大王座を独占することになったことで、祭典へのストーリーの混迷化は必至。祭典までの約一ヶ月でどんな道筋となるのか注目です。
エッジ ○-× ミステリオ
※小部屋を背にしたエッジに飛び掛ったミステリオだが、エッジはミステリオをホイップして小部屋の強化ガラスに激突させると、リング内でスピアーを決めて、世界王座を強奪した。
[text by シングウヤスアキ]
引用元 : WWE PPV